クラウドサービスが当たり前となった今、「.cloud」というドメインが注目を集めているのをご存じですか?
本記事では、.cloudドメインの意味や取得条件、メリット・デメリット、他のドメインとの違いまでを丁寧に解説します。
「伝わりやすく、印象に残る」。
そんな現代らしいドメイン名が、.cloudなのです。
クラウド技術に関わる方、IT系で印象的なドメインを探している方は、ぜひ最後までご覧ください!
.cloudドメインの基本情報
.cloudドメインは、クラウド技術やインターネット関連サービスとの親和性が高い新gTLD(分野別トップレベルドメイン)です。
2017年に登場し、IT業界・SaaS企業・開発者などを中心に、先進的かつスタイリッシュな印象を持つドメインとして広く利用され始めています。
このドメインを運営しているのは、Aruba PEC SpA(イタリアのインターネット企業)で、ICANN(ドメイン管理を統括する国際機関)の認可を受けた正規のgTLDです。
特定の国に属するccTLD(例:.jpや.uk)とは異なり、.cloudは国籍や居住地に関係なく、世界中の誰でも取得可能なオープンドメインです。
登録は1年単位が基本で、英数字とハイフンで構成された文字列に対応しています。
取得価格は年間3,000円程度からと、gTLDとしては比較的手頃な価格帯です(レジストラによって異なります)。
.cloudの意味
.cloudは、英語で「雲」を意味する単語ですが、ドメインとしての「.cloud」は主にクラウドコンピューティング(Cloud Computing)を指しています。
現代のインターネット社会では、データ保存やアプリケーション運用など、あらゆるITインフラが「クラウド」上で動くようになり、この言葉自体が“次世代インフラ”や“柔軟でスケーラブルな仕組み”の象徴となっています。
したがって、.cloudドメインは単に「雲」という自然の意味ではなく、デジタル技術・ITサービス・インターネット事業を象徴するキーワードとして認識されています。
ただし、「cloud」という言葉は柔らかく抽象的な印象もあるため、IT業界に限らず、「自由」「軽やかさ」「未来志向」といったブランドイメージを表現したい場合にも効果的です。
例えば、スタートアップや個人クリエイターのサイト、ポートフォリオにも使われるケースが増えています。
つまり、.cloudは技術的な意味合いだけでなく、広がりのあるブランド演出ができる言葉として、非常に汎用性の高いドメインなのです。
.cloudはどこの国のドメイン?
.cloudドメインは、特定の国に属していない汎用トップレベルドメイン(gTLD)です。
日本の「.jp」やアメリカの「.us」のような国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)とは異なり、.cloudは世界中の誰もが自由に取得・利用できる国際的なドメインです。
このドメインのレジストリ(管理団体)は、イタリアの大手ホスティング企業 Aruba PEC SpA によって運営されています。
ただし、イタリアの企業が管理しているからといって「イタリア専用」というわけではなく、.cloudはICANN(インターネットのドメイン管理機関)によって認可されたグローバルなTLDとして運用されています。
そのため、登録には国籍や居住地の制限はなく、日本を含むすべての国の個人・法人が問題なく取得可能です。
また、.cloudという単語自体が英語圏を中心に世界的に通用するため、国際的なビジネスやグローバル展開にも適したドメインと言えるでしょう。
.cloudは誰でも取得できる?
はい、.cloudドメインは誰でも取得可能です。
個人・法人を問わず、また国籍や業種に関係なく、全世界のユーザーが自由に取得できるgTLD(汎用トップレベルドメイン)となっています。
取得に際して特別な資格や審査、事業証明などは一切必要ありません。
そのため、次のような方にも簡単に利用できます。
- フリーランスのエンジニアやデザイナーがポートフォリオ用に
- スタートアップ企業がITサービスのブランド強化に
- クラウドストレージやSaaS系のサービスサイトに
- テクノロジー分野に関心がある個人ブロガーに
登録は1年単位が基本ですが、ドメイン取得サービスによっては複数年の契約も可能です。
価格はレジストラ(ドメイン販売業者)によって異なりますが、年間3,000円程度から取得できます。
このように、.cloudドメインはテクノロジーとの親和性が高いにもかかわらず、取得ハードルは非常に低く、誰でもすぐに使い始められるドメインです。
.cloudドメインの特徴とメリット
クラウド技術が社会のインフラとなった今、.cloudドメインはその象徴とも言える存在です。
「テクノロジーと親和性のある印象的なドメインがほしい」と考える方にとって、.cloudには多くの魅力があります。
ここでは代表的なメリットを紹介します。
- クラウドやIT業界との親和性が非常に高い
- シンプルで現代的な印象を与えられる
- 希望のドメイン名が比較的取得しやすい
1. クラウドやIT業界との親和性が非常に高い
「cloud」という言葉は今や、ITインフラやSaaS、Webアプリケーションなどを象徴するキーワードです。
そのため、.cloudドメインを使うことでサービス内容を直感的に伝えることができ、業界内での信頼性や理解度も高まります。
2. シンプルで現代的な印象を与えられる
「cloud」という語感は、柔軟性・未来感・軽やかさといったイメージを持ち合わせています。
そのため、.cloudドメインはスタートアップや個人ブランドにも適しており、先進的かつスマートな印象をユーザーに与えることができます。
3. 希望のドメイン名が比較的取得しやすい
.comや.netといった定番TLDではすでに多くの人気ワードが取得済みですが、.cloudは比較的新しいため、短くて覚えやすい理想のドメインがまだ残っている可能性が高いです。
ブランド名やサービス名をそのまま使いたい方には、大きなメリットです。
このように、.cloudは機能性・印象・取得のしやすさと、三拍子そろった優秀なドメインです。
.cloudドメインのデメリット・注意点
.cloudドメインには多くの魅力がありますが、すべてのケースにおいて完璧というわけではありません。
使用を検討するにあたって、以下の点はあらかじめ把握しておきましょう。
- 一般的な知名度はまだ高くない
- 特定ジャンルにイメージが固定されやすい
1. 一般的な知名度はまだ高くない
.comや.jpなどの定番TLDに比べると、.cloudは比較的新しいドメインです。
特にITに詳しくない層をターゲットとする場合は、サイトの信頼性を高めるデザインや説明が求められます。
2. 特定ジャンルにイメージが固定されやすい
.cloudという名前からは、どうしてもクラウドコンピューティングやIT業界を連想させます。
このため、まったく関係のない分野(飲食、建築、教育など)で使うと、ドメイン名とコンテンツのズレがユーザーに違和感を与える可能性があります。
以上のように、.cloudは魅力的なドメインである一方、使い方と文脈を意識することが重要です。
ターゲットやサービス内容とマッチしているかどうかを、あらかじめ確認しておきましょう。
.cloudドメインのSEO評価は?
「.cloudって珍しいけど、検索順位に影響する?」
そんな疑問を持つ方も多いかもしれませんが、結論から言えば、.cloudドメインだからといってSEO上で不利になることはありません。
Googleは、公式に「TLD(トップレベルドメイン)の種類によって検索順位に差をつけない」と明言しています。
つまり、.cloudも.comや.netなどと同じ土俵で評価されるため、検索順位に影響を与えるのはコンテンツの質やユーザー体験、被リンクの数といった要素です。
ただし、以下のような点には注意が必要です。
- 知名度の低さによるユーザーの不安感
→ 信頼できる運営者情報やSSL(HTTPS)、デザインの整備で補完しましょう。 - ドメイン名とコンテンツの関連性
→ クラウドやIT系であれば、.cloudとの一致度が高く、クリック率や滞在時間の向上が期待できます。
また、サービス名と合わせて意味の通るドメインを選べば、ブランディングとSEOの両面で効果が出る可能性もあります。
例えば以下のような場合です。
- (セキュリティ用語).cloud(セキュアなクラウドサービス)
- (バックアップ用語).cloud(クラウドバックアップ)
- (開発関連の用語).cloud(開発者向けツール)
まとめると、.cloudドメインはSEO的にも不利ではなく、戦略次第で十分に効果的に使えるドメインです。
.cloudドメインと他TLDとの違い
ドメイン名の選定は、単に「空いている名前を取る」だけでなく、その拡張子(TLD)が持つイメージや信頼性、用途との相性も重要です。
ここでは、.cloudと代表的なドメインである .com、.net、.jp との違いを比較し、それぞれの特徴を見ていきましょう。
- .cloudと.comの違い
- .cloudと.netの違い
- .cloudと.jpの違い
.cloudと.comの違い
.comは世界で最も使われている汎用ドメインです。
.cloudと.comでは以下のような違いがあります。
- .cloud:クラウド技術やIT業界との親和性が高いドメイン。現代的・柔軟・洗練された印象を与える。
- .com:商業利用を前提として生まれたTLD。あらゆるジャンルで使われており、信頼性と知名度は非常に高い。
.comは万能型である一方、.cloudは業界やメッセージ性に特化したブランディングがしやすいという利点があります。
.comについては以下の記事で詳しく解説しています。
chevron_right 初心者必見!.comドメインの意味やメリット・デメリットなどを解説

.cloudと.netの違い
.netは、もともとネットワーク関連事業者向けに作られたTLDです。
.cloudと.netでは以下のような違いがあります。
- .cloud:クラウドコンピューティングをはじめとする最新のIT技術と結びつきやすい。新しさ・拡張性を演出できる。
- .net:元々はインフラ寄りのネットワーク技術を意識していたが、現在は汎用的に使われている。やや古典的な印象もある。
どちらもIT業界に適していますが、.cloudはよりモダンかつ柔軟なブランドイメージを伝えたい場合に適しています。
.netについては以下の記事で詳しく解説しています。
chevron_right .comだけじゃない!.netドメインを選ぶ理由と注意点を徹底解説

.cloudと.jpの違い
.jpは、日本国内に住所を持つ個人や法人のみが取得できる、国別ドメイン(ccTLD)です。
.cloudと.jpでは以下のような違いがあります。
- .cloud:国籍に関係なく取得可能なgTLD。グローバル展開や英語圏向けにも違和感なく使える。
- .jp:日本向けのドメインであり、国内ユーザーからの信頼性や親近感が高い。
.jpは地域性や信頼性重視のビジネスに適しており、.cloudはグローバルかつ業界特化型の用途に向いています。
.jpについては以下の記事で詳しく解説しています。
chevron_right .jpドメインの魅力とは?SEO・信頼性・他TLDとの違いをまとめて解説

このように、.cloudはIT業界やテクノロジー分野に特化したメッセージ性を持ちながらも、柔軟に使える汎用性の高いTLDです。
.cloudドメインはこんな人・用途におすすめ!
.cloudドメインは、その名前から想起されるクラウド技術や柔軟性といったイメージを活かして、さまざまな分野で効果的に活用することができます。
特に、以下のような人や用途におすすめです。
- クラウドサービス・SaaSを提供する企業
- ITスタートアップやフリーランスの開発者
- グローバル志向のプロジェクトやブランド
- 柔らかく抽象的なブランドイメージを求める個人・団体
1. クラウドサービス・SaaSを提供する企業
.cloudはそのままサービスの内容を象徴できるため、クラウド型ストレージ、Webアプリケーション、SaaSなどを展開する企業にとって直感的で伝わりやすいドメインになります。
2. ITスタートアップやフリーランスの開発者
新しい技術や柔軟な働き方を打ち出すスタートアップやフリーランスにとって、.cloudは洗練されたモダンな印象を与えるブランディング手段になります。
ポートフォリオや技術ブログにも相性が良く、プロフェッショナルな印象を引き立てます。
3. グローバル志向のプロジェクトやブランド
.cloudは国際的に通用する英単語であり、誰にでも意味が伝わりやすいのが特徴です。
英語圏への展開や多国籍チームでのプロジェクトサイトなど、グローバル志向の活動にもしっくりと馴染みます。
4. 柔らかく抽象的なブランドイメージを求める個人・団体
「雲」のような自由さ、創造性、軽やかさを表現したいブランドやサービスにもぴったりです。
たとえば、アーティスト、デザイナー、思想的なプロジェクトなどにも活用されています。
このように、.cloudは単なるIT系ドメインではなく、「柔軟性」や「未来性」をキーワードに活動するあらゆる人にフィットするドメインです。
.cloudドメインの取得方法とおすすめレジストラ
では、.cloudはどこで取得できるのでしょうか。
また、価格はどれくらいなのでしょうか。
.cloudは国内外の多くのドメイン取得サービスで取得できますが、国内では以下のサービスで取り扱いがあります。
- お名前ドットコム
- ムームードメイン
- バリュードメイン
- ゴンベエドメイン
.cloudの相場は以下のようになっています。
- 取得価格:200円前後
- 更新価格:3,000円前後
.comドメインは取得価格が1,000円前後、更新価格は2,000円前後です。
そのため、.cloudは.comと比べると取得価格は安く、更新価格は少し高めのドメインとなっています。
.cloudドメインと関連するTLDドメイン
.cloudはクラウドやIT分野と相性の良いドメインですが、類似のテーマを持つTLDも複数存在します。
ここでは、同じくテクノロジー・開発・インフラ系の用途に適したTLDを5つ厳選し、それぞれの特徴と使いどころを解説します。
- .tech(テック)
- .dev(デブ)
- .io(アイオー)
- .app(アップ)
- .host / .hosting(ホスト / ホスティング)
1. .tech(テック)
.techは、テクノロジー関連の幅広い分野に対応するTLDです。
意味:「technology(技術)」の略。テクノロジー全般を示す。
用途: IT企業、開発チーム、AI、IoT、ブロックチェーンなど先端技術系に最適。
.cloudとの違い:.cloudはクラウドインフラとの親和性が強いが、.techはより広範な技術領域に対応。
おすすめの使い方としては、最先端技術を扱うメディアやプロダクトのブランディングにぴったりです。
.techについては以下の記事で詳しく解説しています。
chevron_right .techドメインの特徴・SEO影響は?エンジニア・IT企業に人気の理由を解説!

2. .dev(デブ)
.devは、Googleが提供する開発者向けに特化したTLDです。
意味:「developer(開発者)」の略。プログラミングやソフトウェア開発向け。
用途: 個人開発者のポートフォリオ、ライブラリ公開、APIドキュメントなど。
.cloudとの違い:.cloudはサービスやインフラ全体に向いているが、.devは開発そのものにフォーカスしている。
おすすめの使い方としては、開発者向けWebサイトや、技術ブログなどに最適です。
3. .io(アイオー)
.ioは、もともとイギリス領インド洋地域のccTLDですが、現在はスタートアップやWebサービス業界で非常に人気のTLDです。
意味:本来は国別コードだが、I/O(Input/Output)と読めるためIT企業に人気。
用途: テック系スタートアップ、Webアプリ、SaaSなど幅広く活用されている。
.cloudとの違い:.cloudはクラウド技術と直結しているが、.ioはよりブランド志向でミニマル。
おすすめの使い方としては、スタイリッシュで短いドメインを求める新興企業やプロジェクトに最適です。
4. .app(アップ)
.appは、アプリケーション関連に特化したTLDで、Googleが提供しています。
意味:「application(アプリ)」に由来。
用途: スマートフォンアプリ、Webアプリ、PWA、サービス紹介サイトなど。
.cloudとの違い:.cloudはインフラや仕組みに強く、.appは具体的な製品(アプリ)を対象とする。
おすすめの使い方としては、自社アプリの公式サイトや、ランディングページに最適です。
HTTPS強制対応というセキュリティ面の利点もあります。
5. .host / .hosting(ホスト / ホスティング)
.hostや.hostingは、サーバー・ホスティング事業に特化したTLDです。
意味:「host=ホスティング提供者」「hosting=ホスティング業」
用途: VPSやクラウドサーバーの提供企業、レンタルサーバー、ITインフラサービスなど。
.cloudとの違い:.cloudは抽象的・汎用的だが、.host/.hostingはより具体的に「サーバーを扱っている」印象を与える。
おすすめの使い方としては、Webホスティング事業者、IT系スタートアップのインフラ部門などにぴったりです。
このように、.cloudに近い印象や用途を持つTLDは多く、それぞれが異なる強みを持っています。
.cloudドメインの活用事例まとめ
では、.cloudはどのようなサイトで実際に使われているのでしょうか。
ここでは.cloudを使用しているサイトを3サイトご紹介します。
- クラウドツールの公式サイト
- ITエンジニアのブログ
- Misskeyサーバー
1. クラウドツールの公式サイト
ドメイン名:rehab.cloud
介護業界向けのクラウドソフトの公式サイトです。
まさに.cloudというドメインがピッタリなサイトになっています。
2. ITエンジニアのブログ
ドメイン名:jabba.cloud
ITエンジニアの方のブログです。
3. Misskeyサーバー
ドメイン名:misskey.cloud
Misskeyという分散型SNSのサイトです。
.cloudドメインのよくある質問
- .cloudドメインは誰でも取得できますか?
-
はい、.cloudは個人・法人を問わず誰でも取得可能なオープンなドメインです。
国籍・所在地などの制限もなく、特別な資格や審査も不要です。
- .cloudは日本語ドメインに対応していますか?
-
いいえ、.cloudは英数字とハイフンのみの登録が可能で、日本語ドメインには対応していません。
- .cloudドメインはメールアドレスにも使えますか?
-
はい、使用可能です。
たとえば「info@(ブランド名).cloud」のように、ブランドやサービスにマッチした印象的なメールアドレスを作成できます。
- SEOには不利ですか?
-
いいえ、GoogleはTLD(ドメインの種類)による検索順位の差を設けていません。
そのため、.cloudだからといってSEOで不利になることはありません。コンテンツの質が何よりも重要です。
- .cloudはどんな人・企業に向いていますか?
-
主に以下のような方・企業に適しています。
- クラウドサービスを展開する企業
- ITスタートアップや個人開発者
- テクノロジー関連のプロジェクト
- グローバル向けのブランドや製品サイト
まとめ|.cloudドメインはテクノロジーと柔軟性を象徴する現代的な選択肢
.cloudドメインは、クラウドコンピューティングの普及とともに生まれた現代的かつメッセージ性のあるTLDです。
その名の通り、ITサービス、SaaS、スタートアップ、開発者など、テクノロジーを軸に事業や活動を展開する人々にぴったりのドメインといえるでしょう。
一方で、まだ一般にはそこまで浸透しておらず、業種やターゲットによっては慎重に使う必要もあります。
しかし、使い方を工夫すれば「印象に残る」「意味が伝わる」「モダンなブランドになる」といった他のTLDにはない魅力を最大限に引き出すことが可能です。
今後もクラウド技術やオンラインサービスが進化し続ける中で、.cloudはその未来を象徴するドメインのひとつとして注目され続けるでしょう。


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